はじめに
アコースティック・ギター用のP.U.システムの専門メーカーとして20数年、その仕事の中で数多くのギターに触れてきました。その経験の中で、この近年、私なりに「理想のギター像」というものが具体化し始め「ギターそのものをプロデュースしたい」という気持ちが芽生え初めていました。
縁あって素晴らしいルシアー(沖田ギター工房、沖田氏)との出会いもあり、2012年に M-factory オリジナルギターのプロジェクトがスタートしました。 

M-factoryのギターとは

  •  私は「良い楽器」とは、決して「誰が弾いてもいい音のする楽器」だとは考えていません。
  •  そもそも「いい音」とはなんでしょうか?
  •  それは「綺麗な音」のする楽器でしょうか?
  •  では、悲しみや辛さを表現をしたいときにはどうすればいいのでしょうか?
  •  それは「美しい音」のする楽器でしょうか?
  •  では、ブルースなど「臭い」表現したいときにはどうすればいいのでしょうか?
  •  約30年に渡ってトップミュージシャン(ギター以外という事も含めて)と接してきてとても強く感じることは、、

長文ですいません、続きはこちら、、

押尾コータロー・シグネイチャーモデルについて
数々の試行錯誤の末、2012年の秋にプロトタイプ1号機が完成しました。
そのギターの音を初めて出した瞬間、理屈ではなく感覚的に、、
「これは押尾コータローが弾くべきギターだ」と感じたのです。
2012年はちょうど押尾コータローのメジャデビュー10周年にあたる年であり、なんとナイスなタイミング!
そのプロトタイプを『Kotaro 10th Anniversary - D』と命名して、「ちょっと凄いギターが出来たんだけど弾いてみない?」と押尾コータロー氏の元に届けました。
発売にあたって(限定10本のみ)
2012年12月に行われた押尾コータロー氏の伝説的なライブ『KOTARO OSHIO / 10th Anniversary SUPER LIVE』にてこのギターが使用された事をきっかけに、多くの方々から「あのギターは発売しないのか?」「ぜひ発売をして欲しい」といった声が多く寄せられていました。 
「理想のギターを形にしたい」という気持ちと同時に「本物の、まさにプロが使用しているそのままのギターをシグネイチャーモデルとしてリリースしたい」という長年の夢もあり、ここに【Kotaro 10th Anniversary ‒ D】を発表します。 

このギターの発売にあたり、快く了承して頂き、またご協力を頂きました押尾コータロー氏と事務所スタッフの方々に感謝します。

2013年8月 M-factory 代表、三好英明